小生も執筆した「 宗教とナショナリズムをめぐる『知』の再検討」を目指した論集『国家神道と国体論』が刊行されました。
久伊豆神社小教院叢書 12
藤田大誠(編)
『国家神道と国体論 ― 宗教とナショナリズムの学際的研究 』
判型・ページ数 | A5 上製 568ページ |
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定価 | 本体7,000円+税 |
発行日 | 2019/09/19 |
ISBN | 978-4-335-16095-0 |
目次
藤田大誠 国家神道と国体論に関する学際的研究序説
第一部 国家・神社・神道
河村忠伸 「国家ノ宗祀」の制度と精神
斎藤智朗 近代における造化三神論の展開
畔上直樹 日露戦後の神社中心主義政策と戦前日本の神社観 ― 「神社 ― ネオ国教」試論 ―
青井哲人 19世紀建築論と明治天皇奉斎 ― 表象・趣味・ナショナリズム ―
平山 昇 実業家と伊勢神宮参拝に関する一試論
藤本頼生 戦前期における官社宮司のキャリア形成 ― 藤巻正之の事績を手掛かりとして ―
柏木亨介 国立ハンセン病療養所の神社創建 ― 国家権力下のムラ氏神 ―
第二部 国民・教育・宗教
井上兼一 近代日本の初等教育における政教分離原則とその緩和
高橋典史 昭和戦前期の仏教界と海外日系二世 ― 見学団、日本留学、修学団に注目して ―
寺田喜朗 戦前期における谷口雅春の国体言説 ― 国体明徴運動の影響をめぐって ―
小島伸之 昭和10年の消防招魂祭
福島幸宏 「西の靖國」の創建 ― 地域神社の戦時期 ―
菅 浩二 靖國神社と「福祉国家」 ― 方法的序論 ―
田中 悟 国立墓地群を通して見る韓国ネイション内部の「亀裂」について
第三部 国体・思想・学問
西田彰一 筧克彦の思想と活動 ― 国体論との関わりに注目して ―
高野裕基 河野省三の学問と思想 ― 神社を背景とした国体論 ―
昆野伸幸 近代神道と「八紘一宇」 ― 二荒芳徳の「八紘為宇」論を中心に ―
宮本誉士 井上孚麿の新体制批判と天皇親政論
金子宗德 里見岸雄と「国体明徴」 ― 「天皇機関説の検討」から《日本国体学会》の設立へ ―
小川原正道 国体明徴運動と憲法学者
山口輝臣 「国家神道」と「国体」のあいだにて